手描きで似顔絵を描くための画材紹介(前編)

こんにちは、似顔絵師のまうごっつです。
私は、対面の画家として(イベントオレンジ、別府の杉乃井ホテル)では活動しており、オレンジスマイルはサポートとして参加しています。
自分自身も画家ではありますが、今回は、オレンジスマイル掲載の画家[永石エンジ]の全面協力で、手描きで似顔絵を描く時の道具について解説していこうと思います♪
私も永石エンジも、メインの色を水彩絵の具で塗るスタイルで、水彩絵の具にあった道具をチョイスして使っています。
初回の今回は、色を入れる前の手前までの[モノクロ用の画材]を紹介します(鉛筆やペンなどについて)

「こんな道具で描いているんだなぁ〜」‥と少しでもお客様に伝われば幸いです(^^)

プロに似顔絵を描いてもらうなら

目次

紙(色紙)

まずは似顔絵を描く紙について説明します。
水の吸い込みの良い「画仙紙」という色紙(厚さ1,5ミリ程度)を使っています。
「奉書紙」というものを使ってる画家もいます(画仙紙よりも奉書紙の方がきめが細かいです)
画仙紙の特徴としては、水を良く吸うので色ムラになりにくく乾きやすいです。乾き待ち時間が無いので、結果的に短時間で似顔絵を描くことができます。

画仙紙(梅)

鉛筆 OR 水性肌色鉛筆

色紙を用意できたら、次にやるのは下書きです。
下書きには、鉛筆(Bか2B)か肌色(ペールオレンジ)鉛筆を使います(その時々でどちらを使うか決めています)
肌色鉛筆で描いた線は、鉛筆と同様消しゴムで消えます。
それぞれの特徴を描きます。
(鉛筆)…黒色なので、下絵がわかりやすく、視認性が高い。
(肌色鉛筆)…肌色なので、消しゴムをかけた後も色紙が汚れにくい。鉛筆よりも視認性が低い。
※鉛筆のみ使う画家さんも多数います。

鉛筆(2B)と肌色の色鉛筆

練り消しゴム

通常の消しゴムと違い、柔らかい消しゴムです。
柔らかい練り消しゴムを使って消しゴムをかけると、
色紙に対して優しい肌触りのため、色紙が傷みにくいです。
色紙が傷むと、後で行うペン入れや色塗りに支障がでてきます。
色紙へのダメージを最小限に押さえて、下書きを完成させることを目標にしています。

練り消しゴム

コピック(筆型のマジック)

主線用の画材です。
水彩絵具を使う時に、主線に使うのが、このコピックという筆ペンみたいなマジックです。
細い線から太い線まで幅広く描くことができますが、慣れというか練習が必要になります。
似顔絵業界の定番の主線を描く画材です。
水には溶けず、インクも補充可能なので、コスパのなかなか高いです。

コピック

親子筆ペン(水に溶けない筆ペン)

主線用の画材です。
コピックよりは、描画のサイズはコントロールできませんが、非常に安定した線が引けます。
水には溶けず、インクは補充できないのでコスパはそんなに良くないです。
しかしながら非常に描きやすいので、コピックと相性が良く無い場合はまずこれを試してみてください。

親子筆ペン

筆ノ助(小さいマジック)

主線用の画材です。
コピックや親子筆ペンよりも細い線が引けます。
水には溶けませんが、一本当りの単価が安いのでコスパは良い方だと思います。

筆ノ助

油性色鉛筆

水彩絵具で色を塗る場合、その水彩絵具と混ざらないためにも、他の画材は耐水性や油性を使う必要があります。
その場合、私はダーマトグラフ‥という油性の色鉛筆を使います。
文字などを描く場合に使います。

ダーマトグラフ

番外編【タブレットor ノートパソコン】

お客様から頂いた写真を確認する時には、
大きめの画面でお写真を見ながら作画すると効率が良いです。WindowsPCなら、2022年現在であれば、トータルおよそ8万円前後〜、macであれば2018年〜以降の発売のものが無難かと思います。
タブレットは、Androidタブレットよりは、ipadがおすすめです。

タブレット と パソコン

プロに似顔絵を描いてもらうなら

次回は、画材紹介第二弾で、主に[カラー作画]に関しての道具を紹介させて頂きます。
→  こちら (制作:まうごっつ、永石エンジ

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