車の絵を上手に描くためのポイント

金井かすみが描いた車付きの似顔絵

こんにちは、似顔絵師のまうごっつです。
お客様からのご依頼の中には[似顔絵と車を描いてください ]…というような内容のものがあります。この記事では、似顔絵+車の絵を上手く描くためのポイントを解説していきます。

を描いてもらうなら

目次

車の全体的な構造を理解する

車にはさまざまな種類がありますが、すべてに共通する基本的な形があります。これらの基本的な形を理解すれば、さまざまな車を描くことができるようになります。
ハンドル、マフラー、サスペンション、ステアリング、エンジン、ブレーキ、クラッチ、ギアボックス、ラジエーター、バンパー、トランスミッション、ドライブシャフト…などなど、すべて何かしらの目的や用途があって、存在しています。

車の大まかなジャンルを理解する

車は、大まかにジャンル分けしますと、セダン、クーペ、オープンカー、ステーションワゴン、ワンボックス、ミニバン、SUV、ハッチバック‥の種類にジャンル分けができます。それぞれのジャンルによってだいたいの形が決まってきます。
例えば、セダンは客室と荷室、エンジンルームがそれぞれ独立していて、今現在では車高が低めで、車内空間が狭めとなります。クーペは二人乗りの2ドア車で、荷物などはほとんど乗らない代わりに、走りの楽しさに全振りしています。ワンボックスカーは、床下にエンジンを移動させ大人数が乗れるように設計されています。団体の送迎車に使われたり、工務店、電気工事店などの仕事用の車に使われることも多いです。
ジャンルにより[だいたいの車の形]は決まってくるので、大まかな枠組みだけでも知識として知っていれば、車を描く時の大きなヒントとなります。

車種名を確認する

車種名と、いつ頃その車体が生産されたのか‥を把握できたら作画のしやすさが跳ね上がるので是非確認したい所です。ただ、依頼者様がその情報を把握していることは少ないので、頂いた写真からグーグル検索などを行う必要がでてきます。また、車体に書いてある文字やマークで検索すると、必要な情報にたどりつきやすくなります。

背景に車を置くか、人物を車に乗せるか、人物を車の横に描くか…を考える

まず、似顔絵に車を描く場合、背景に車を置くか、人物を車に乗せるか、人物を車の横に置くか…を選択せねばなりません。
ここには、描きやすいケース、描きにくいケース…という事が存在します。
例えば、お描きする人物が1〜2名ですと、車に人物は乗せやすく。
10人ほどのケースは、車には乗せづらいので、車は背景の一部(人物の奥)に描いたほうが良いかもしれません。車の横に人物を置く形も、大人数は難しいでしょう。無論、お客様のご要望を最初に確認する必要があります。

manoruが描いた車付き似顔絵
黒木が描いた車付きの似顔絵
muuが描いた車付きの似顔絵

お顔(似顔絵)と車のバランスを考える

その画家さんの画風にもよりますが、正確な比率で人物と車を描きますと、お顔が小さくなって似顔絵としてのインパクトが薄くなりがちになります。
必要であるならば、思い切ってお顔を大きく描く必要があります。
場合によっては、お顔がわかりやすくなるように車の天井を無くしたり、一部構造を変更したり、色々な嘘や誇張を入れます。
似顔絵は写真のような正確な描写よりも[らしさ]を追求したほうが、より良くなります。ただ、そこも適度なバランスが必要になってくるので、一度下書きができましたら、少し時間を置いて再度確認することがオススメです(少し時間がたつと、下絵を冷静に見ることができます)

黒木の描いた車付きの似顔絵
おおしまの車付きの似顔絵
yashicoの描いた車付きの似顔絵

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車の走ったシチュエーションや、思い出などを背景などに描く

車は基本的にはどこかに移動したり、旅行したりする時に使いますので乗れば乗るほど、思い出の場所や思い入れのある場所が増えていきます。
車の背景などにそのような場所を描けば、よりお客様が喜んでくださるかと思います。

146が描いた車付きの似顔絵
harukaの車付きの似顔絵
yashicoが描いた車付きの似顔絵

車のカラーリングやカスタム場所を確認する

新車販売店で売られてる状態の車を[ノーマル車]と言い、買った後にオーナー自身が手を入れて色々いじった車を[カスタム車]と、言います。
カスタムする理由は色々ですが、結果的にカスタムされた場所、パーツは、オーナーにとっては[特別な場所、パーツ]…になっている場合が多いです。
正直それらのカスタム箇所は、ほとんどオーナー自身しか把握しておらず、第三者がカスタム箇所を見ても、何が違うのかわからないことが多いです。
でも、もしそのカスタム箇所も含めてイラストにしっかり再現できた場合は、イラストを見たお客様はとても喜ぶ可能性が髙いです。
車の外観のカスタムでメジャーなのは、ホイールの変更とボディーの色の変更なので、そこは注意深く確認することがオススメです。

金井かすみが描いた車付きの似顔絵
金井かすみが描いた車付きの似顔絵
nocchiが描いた車付きの似顔絵

特殊車両の構造や造りを理解する

世の中には一般的なの車両ではなく、仕事にまつわる特殊な車両が存在します。
例えば、フォークリフト、消防車、クレーン車、救急車、パトカーなどです。似顔絵はよく[仕事の退職祝い]として依頼を受けることがあり、消防車やパトカーなどは私も描いたことがございます。このような時は、しっかりと特殊車両の形を理解してから、作画するのがオススメです。より良くしっかり描けば、その似顔絵プレゼントを貰った方も嬉しさが倍増するはずです。

harukaの車付きの似顔絵
nocchiの車付きの似顔絵
nocchiの車付きの似顔絵

いかがだったでしょうか。
今回は、車の絵を上手に描くためのコツを紹介させて頂きました。
正直、技術的で具体的なノウハウはネット検索したらいっぱい出てきますので、そちらを参考に頂けたらと思います。
今回は、私なりのおおまかな概要や考え方を書かせて頂きました。車作画の参考になれば幸いです。
(制作:まうごっつ)

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ここまで読んで頂きありがとうございました!
よろしかったら連載一回目、[手描きで似顔絵を描くための画材紹介(前編)]もご覧ください。→  こちら 

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