船の絵を上手に描くためのポイント

こんにちは、似顔絵師のまうごっつです。
お客様からのご依頼の中には[似顔絵と船を描いてください ]…というような内容のものがあります。この記事では、似顔絵+船の絵を上手く描くためのポイントを解説していきます。

目次

船の全体的な構造を理解する

船にはさまざまな種類があります。最低限、船がどのような構造体の集合であるかを
把握している方が船は描きやすくなります。
一例を上げますと、例えば、バウBow(船首)、スターンStern(船尾)、
スターボードStarboard(右舷)、ポートPort(左舷)、ステムStem(船尾先端部)、船橋(Bridge/ブリッジ)、スラスター(Thruster/スラスター)、錨(Anchor/アンカー)、バルバスバウ(Bulbous bow/バルバスバウ) …などです。

船の大まかな種類を理解する

船の種類は、その目的により細分化されています。ざっと例をあげますと、商船(貨物船、客船、フェリーなど)、作業船(タグボート、浚渫(しゅんせつ)船、サルベージ船など)、漁船(各種漁船、捕鯨船、トロール船など)、特殊船(海底ケーブル船、気象観測船、深海調査船、練習船など)および艦艇(航空母艦、巡洋艦、護衛艦、潜水艦など)…などです。
現実的に多く作画するのは、釣船、ボートが多いですが、まれにそのお仕事でしか乗ることが無い比較的マニアックな船の作画が依頼されることもございます。その際は、船の基本的な構造を頭に入れ、頂いたお写真で注意深く作画することになります。

船をそれっぽく描くコツをおさえる

「船っぽい船」を作画するために、まずは基本的な描き方を紹介します。抑えるポイントは主に4つで、とてもわかりやすい似顔絵画像がございましたので紹介させて頂きます。

1,船首を手前に描き、船尾をより奥に描き遠近感を強調する。
2.船主や船体側面を強調して描く(全体的なフォルムがわかるようにデフォルメする)
3,船橋(ブリッジ、上部に飛び出てる所)の細部をしっかり描く
4,海の水しぶきをしっかり描く。

ポエムと、人物、船、海のバランスがとても素晴らしい似顔絵です(金井かすみ作)

と似顔絵を描いてもらうならこちら

手前に人を配置するか、船に人物を乗せるか…を考える

構図を考える最初のポイントとして船の手前に人を配置するか、船に人物を乗せるか……を選択せねばなりません。先程の金井かすみ作の似顔絵のケース(船の手前に人を配置する)もあれば、以下の画像のような構成(船に人物を乗せる)もあり得ます。
どちらにしましても、お客様のご要望を最初に確認する必要があります。

nocchi作

船とバランスのとれた海や空を描く

人物と船が主役(場合によりポエムも)ですので、背景を描くスペースはかなり狭くなることが多いです。狭いスペースの中、空をわかりやすく表現するために雲を大きく描いたり、奥行きを出すために海を曲線で描いたり、空いてるスペースに山を配置したり…と色々と工夫をして、お客様の要望にお答えしていきます。

はるか作

はるか作

nocchi作

おか作

いかがだったでしょうか。
今回は、似顔絵+船の絵を上手に描くための基本的なコツを紹介させて頂きました。
船作画の参考になれば幸いです。
(制作:まうごっつ)

船と似顔絵を描ける画家がいます!

ここまで読んで頂きありがとうございました!
よろしかったら連載一回目、[手描きで似顔絵を描くための画材紹介(前編)]もご覧ください。→  こちら 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次